渡邊雄太と八村塁が248日ぶりの“同日出場”、来週22日には直接対決

及川卓磨 Takuma Oikawa

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トロント・ラプターズの渡邊雄太とワシントン・ウィザーズの八村塁が、1月12日(現地11日)の別々の試合にそれぞれ出場し、久しぶりの“同日出場”を果たした。

渡邊は本拠地スコシアバンク・アリーナ(カナダ・オンタリオ州トロント)でのフェニックス・サンズ戦に先発出場。渡邊の先発出場は今季3度目(キャリア7度目)となる。1月3日(現地2日)のニューヨーク・ニックス戦出場を最後に安全衛生プロトコル入りし、4試合を欠場した渡邊にとっては9日ぶりの戦列復帰となった。

約15分プレイした渡邊はこの日、フィールドゴール4本(そのうち3ポイントショット2本)を放って成功なしの無得点、1リバウンド、1スティールを記録。チームは95-99で敗れ、連勝が6で止まった。

一方の八村は、本拠地キャピタル・ワン・アリーナ(ワシントンDC)でのオクラホマシティ・サンダー戦に途中出場し、今季ホームデビューを飾った。ベンチから約15分プレイした八村は第3クォーター中盤の豪快なリバースダンクを含む7得点を記録し、チームも122-118で勝利を収めている。

個人的理由により開幕前から戦列を離れていた八村は、10日(現地9日)に行われた敵地でのオーランド・マジック戦で今季初出場を果たしたばかりで、この日のサンダー戦は今季2試合目だった。

渡邊と八村のNBA公式戦における同日出場は、昨季終盤の2021年5月9日(現地8日)に渡邊がメンフィス・グリズリーズ戦八村がインディアナ・ペイサーズ戦に出場して以来、248日ぶり。バスケットボール男子日本代表として共にコートに立った東京オリンピックのアルゼンチン戦(8月1日にさいたまスーパーアリーナで行われたグループフェーズ最終戦)から数えても、164日ぶりの同日出場となった。

今後の直接対決予定

次回、2人が同じ日の試合に出場する可能性があるのは、1月16日(現地15日)。この日は渡邊のラプターズが敵地で昨季NBA王者のミルウォーキー・バックスと、八村のウィザーズが本拠地でポートランド・トレイルブレイザーズと対戦する予定となっている。

また、来週1月22日(現地21日)には、ラプターズ対ウィザーズの直接対決がキャピタル・ワン・アリーナで予定されている(日本時間午前10時開始予定)。2020年2月以降一度も実現していない“NBA日本人対決”が、2年ぶりに実現するかもしれない。

NBA日本人対決の歴史

2人の直接対決の歴史は、八村のルーキーシーズンである2019-20シーズンまで遡る。渡邊は当時メンフィス・グリズリーズに所属。2人の直近の直接対決は2020年2月10日(現地9日)のグリズリーズ対ウィザーズ戦。この日は先発出場した八村が約25分出場、12得点、11リバウンドのダブルダブル、途中出場の渡邊が約10分出場、無得点、1リバウンドを記録したが、直接のマッチアップはなかった。

2人にとってNBAで初めての直接対決、つまりNBAの歴史上初めての日本人対決となったのは、2019-20シーズン開幕から2か月が経過しようとしていた2019年12月15日(現地14日)に実現している。この日は2人が第2クォーターに直接マッチアップする時間帯もあった。同クォーター残り6分43秒、渡邊が八村のマークに付き、八村のフェイダウェイショットを防いでいる。試合は渡邊のグリズリーズが128-111で勝利。渡邊は途中出場で約7分プレイして無得点、3リバウンド、先発出場の八村は約29分のプレイで10得点、4リバウンドを記録した。

なお、2020-21シーズンは2月、4月、5月の合計3度、直接対決のチャンスがあったが、いずれの試合もどちらかもしくは両者共に欠場したため実現しなかった。

今季の直接対決

ラプターズとウィザーズは今季すでに3度対戦している。今季開幕戦となった2021年10月21日(現地20日)はアウェイのウィザーズが98-83で勝利。11月4日(現地3日)はアウェイのラプターズが109-100で勝利(渡邊、八村はいずれの試合も欠場)。そして12月6日は、ホームのラプターズが102-90で勝利(渡邊は途中出場で7得点、八村は欠場)し、ここまでラプターズの2勝1敗となっている。

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及川卓磨 Takuma Oikawa

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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。