渡邊雄太「腰が思ったより良かったんで、負けたんですけど、久々にすごい楽しかった」|バックス戦後一問一答(3月10日/現地9日)

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宮地陽子 Yoko Miyaji

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3月10日(現地9日)にファイサーブ・フォーラム(ウィスコンシン州ミルウォーキー)で行われたミルウォーキー・バックス戦に途中出場したブルックリン・ネッツの渡邊雄太が、試合後に単独取材に応じた。

以下、試合後の一問一答抜粋(すべて日本語での質疑応答。質問は要約)。

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腰が思ったより良かったんで、負けたんですけど、久々にすごい楽しかった

──出場時間とリバウンドで今季最多だったが、腰の調子はどう?

渡邊:腰が思ったより良かったんで、負けたんですけど、久々にすごい楽しかったです。シュートが外れるのはリズム的なものもあるのであまり気にしていないですけど、普段出ていないメンバーで、ヤニスがいないとはいえバックス相手にあれだけコンピート(競争)して今日の試合をやり切ったというのは、本当にやっててめちゃくちゃ楽しかったんで。もちろん満足はしてないですけど、楽しめはしました。

──腰の調子がいつもより良さそうだとわかったのはいつから?

渡邊:試合に出てから、本当に(痛みを)感じなかったんで。いつも大体、切り返しのときだったり、コンタクト(接触)のときに鈍痛みたいなのがあるんですけど、それがなかったんで、注射が効いているなと思いながらやっていました。注射打ってから、これだけがっつりやるのは初めてだったんで、良かったです。

──チームとしては、主力選手が多く欠場しながらも強豪相手に競るという点で、12月のインディアナ・ペイサーズ戦を思い出すような試合だった。

渡邊:そうですね。僕ら、結構こういう試合をやっているんですよ。インディアナ戦と、あと2月のホームでのワシントン(・ウィザーズ)戦とか、少ないメンバーでやって勝ったんで。今日もその勝ちパターンには正直入ってたかなとは思ったんですけど、最後は向こうが一枚上手だったかなっていう感じで。

でも、本当に、普段出れないメンバーが活躍して、全員楽しんでやれたと思う。やっぱり自分たち、選手にとって試合に出れないっていうのは何よりもしんどいことです。だから、今日は本当に楽しい時間でした。

──後半から流れが変わったが、ハーフタイムにはコーチからどんな指示があった?

渡邊:あまり細かい指示が特にあったわけじゃないんですけど、まずゾーンを使って、ゾーンとマンツーを切り替えながらやっていくからベンチの指示をしっかり聞いとけっていうことと、全体的にもう少し良くなろうって言われて、その後、前半の良かった部分や悪い部分のフィルムを見ました。

後半の出だしから(前半の)スターターはみんな引っ込めてっていう感じで、出れていないメンバーがスタートだったんで、後半も長い時間出るなと思って。シュートは入らなかったんですけど、それ以外の部分はしっかり自分のやることをやれたかなとは思ってます。

ああいう緩急は僕も覚えなきゃなっていうのは感じました

──ジョー・イングルズ、ジェイ・クラウダー、クリス・ミドルトンと、実績あるベテラン選手とのマッチアップが多かったが?

渡邊:あまり1対1からやられたなっていう場面はなかったと思う。ゾーンをいっぱい使ってましたし、あとみんな、足が動いてたんで、ヘルプもしっかりいて、チームディフェンスができていました。

チームとしても簡単にやられたシーンって、試合通してあまりなかったんじゃないかなって思います。今日試合出てたメンバーで(途中加入のナーレンジ・ノエルとドリュー・スミス以外は)シーズン最初からずっといて、お互いをよくわかっているメンバーで、すごく良いバスケットはできていんじゃないかなと思います。

──マッチアップしたことで、ミドルトンらベテラン選手のプレイで気づいたことは?

渡邊:落ち着きがすごいある。長い間リーグにいてやってる選手なんで当たり前なんですけど、例えば僕たちが追い上げた場面でも、あまり相手から焦りを感じれなかった。そのなかでも淡々とやっていたような感じがありました。

あのへんの落ち着きは自分も(見習いたい)、一応5年やっているんで。結構僕はプレイスタイル的にもガーッと行っちゃうタイプでもあるんで、ああいう緩急は僕も覚えなきゃなっていうのは感じました。

──ガーっと行ったときに、ロペスに思い切りブロックされた。

渡邊:あのへんも、彼はショットブロックがうまいのはわかってるんで、あそこで彼がいるってことはどこか空いているということ。そこが見れるか見れないかで、自分が次のレベルに行けるかどうかっていうのが変わってくると思う。ああいうところでパスをさばき切れないのが自分の(今の)実力ですね。

──シーズン終盤だが、チームとしての目標はプレオフに出ることか?

渡邊:はい。プレイオフに出ることです。プレイインは避けたいんで、6位以上は絶対キープしながらプレイオフに出る。しっかり戦えるメンバーがいると思うんで、プレイオフに出てもしっかりと勝っていけると思います。

明日からまた(主力の)メンバーが帰ってくるんで、今日出たメンバーはまた試合には出れなくなると思いますけれど、こういう時に、こうやってみんなが結果出してやれてるのは毎回のことなんで。それだけこのNBAがすごいっていうことを証明してますし、それがうちの強さでもあるんで。また明日からは試合に出れなくてもまた同じことをやり続けなきゃなっていうふうに思います。

取材・一問一答構成:宮地陽子


ネッツは次戦、3月11日 午前10時(現地10日)にミネソタ州ミネアポリスのターゲット・センターでミネソタ・ティンバーウルブズと対戦する。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ

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東京都出身。ロサンゼルスを拠点とするスポーツライター。バスケットボールを専門とし、NBAやアメリカで活動する日本人選手、国際大会等を取材し、複数の媒体に寄稿。著書に「The Man ~ マイケル・ジョーダン・ストーリー完結編」(日本文化出版)、「スラムダンク奨学生インタビュー その先の世界へ」(集英社)、編書に田臥勇太著「Never Too Late 今からでも遅くない」(日本文化出版)