渡邊雄太「欲しいじゃないですか、レイカーズの塁のジャージー」|レイカーズ戦後一問一答(1月31日/現地30日)

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杉浦大介 Daisuke Sugiura

渡邊雄太「欲しいじゃないですか、レイカーズの塁のジャージー」|レイカーズ戦後一問一答(1月31日/現地30日) image

ブルックリン・ネッツの渡邊雄太が1月31日(現地30日)に本拠地バークレイズ・センター(ニューヨーク州ブルックリン)で行われた八村塁の所属するロサンゼルス・レイカーズ戦後にメディアの取材に応じた。

この試合で渡邊は21分21秒間のプレイで3ポイントショット3本中1本成功を含むフィールドゴール7本中5本成功の12得点をマークし、チームは八村塁が所属するレイカーズ相手に121-104で勝利している。

以下、渡邊の試合後の一問一答(すべて日本語での質疑応答。質問は要約)。

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しっかり修正して良い勝ち方ができた

――今日の試合を振り返って。

渡邊:個人的にも、オフェンス、ディフェンスの両方で良い活躍ができたと思います。チームとしてもお互い主力がけっこう抜けているなかで、第3クォーターの出だしにちょっと集中が切れていたかなっていう時間帯があったんですけど、しっかり修正して良い勝ち方ができたんじゃないかなと思います。

――相手にはレイカーズの一員としての八村選手がいた。どういう対決だったか。

渡邊:まだなんかユニフォームが見慣れないなと思いながら。でも試合が始まってしまったらもう、これはウィザーズの時からずっと言っているんですけど、見ている人は僕対塁みたいな感じで見るとは思うんですけど、やっている僕らからしたら、あくまでチームの一員としてやっている。始まってしまったら、もうそこは気にせずにやっていました。

――八村選手のレイカーズへの移籍を聞いてどう思ったか。

渡邊:トレードはされるんじゃないかなっていうのは僕も思ってたんですが、ただレイカーズっていうのはちょっとびっくりでしたね。

――八村選手にレイカーズのジャージーが欲しいと頼んだとか。

渡邊:欲しいじゃないですか(笑)。レイカーズの塁のジャージー。だからお願いしました。ちょうだいって。

――まだもらっていないのか。

渡邊:この遠征が終わってから送ってもらうようにしたいと思います。

今日は3Pに関してはあまり満足していない

――今季は3Pの調子が良いが、精度はキープできているか。

渡邊:今日で言うと確率は多分そんなに高くないと思います。1本目は線を踏んじゃっていたみたいですし、あと3本目のショットはもう完全にワイドオープンだったんで、あれは今の自分だったら決めなきゃいけないかなっていう感じです。だから今日は3Pに関してはあまり満足していないです。

――一部では3Pコンテスト出場を期待する声も出てきているが。

渡邊:もし呼んでもらえたらすごくありがたいなとは思うんですけど、ただ正直、まだそのレベルではないと僕は個人的には思っています。だから今年、仮に選ばれなくても、しっかりと練習して、来年再来年とかに呼ばれるようにすればいいだけです。

今シーズンはもちろん高確率で決めてますけど、選ばれるだろう選手は、もっともっと何年もかけて良い成績を残している選手がいっぱいいるんで。だから僕は選ばれなくても文句だとかそういうのは一切ないです。

――第2Qにドライブからアンドワン、その後に3Pとオフェンスで良いプレイが出た。

渡邊:スターターが最初に良い形でリードを広げてくれてたんで、ベンチから出ていく僕らも、しっかりとその流れに乗ってエナジー全開でプレイできたらと思っていました。今日はアタックから(2PのFGを)高確率で決められてました。あの3Pは自分のブロックの直後だったと思うんですけど、ああいうふうに両サイドで良いプレイができたら自分自身もすごく波に乗れますし、チームとしても盛り上がるんで、あそこは良いプレイだったんじゃないかなと思っています。

オフェンス、ディフェンス両方で結果を残せることで、すごく自分のリズムに持っていけますし、特にああいうふうにベンチの自分たちが出ている時間帯に盛り上げるプレイができればチーム全体として盛り上がっていけます。今日は本当にディフェンスをすごく集中してできたんじゃないかなというふうに思います。

僕もしっかりチームのピースの1つとしてプレイできるようになった

――八村選手がレイカーズ、渡邊選手はネッツという2人の日本人選手が2つの人気チームでプレイしている。ここまで来たか、という思いは。

渡邊:塁はずっとウィザーズでも主力でプレイしていましたし、別にそんなことはないと思います。ただ、僕は過去4年間、ウィザーズや彼を相手に自分が主力としてプレイすることはなかったんで、ようやく今年になって、僕もしっかりチームのピースの1つとしてプレイできるようになったんだなあというところに自分の成長を感じました。

――渡邊選手だけではなく、キャム・トーマス、デイロン・シャープ 、パティ・ミルズといった控えの選手が頑張ったゲームだった。

渡邊:ベンチが60何点か(※66得点)取ったみたいなことを確か言ってたと思うんですけど、やっぱりスターターの人たちは普段ずっと頑張ってくれてますし、彼らだけに頼るわけにはいきません。自分たちベンチがしっかりと結果を残せれば、スターターのメンバーも休ませることができます。今日は本当に出場した全員が良い形で貢献できたんじゃないかなと思います。

――ラッセル・ウェストブルックと頻繁にマッチアップし、ブロックも決めた。

渡邊:彼はNBAでずっとトップを走り続けているような選手です。マッチアップする時間も増えるだろうなと思って、試合前に彼の得意不得意をしっかり研究していました。今日は彼に対しても良いディフェンスができてたんじゃないかなと思います。

――今季はもう、互いにファイナルに出ない限り対戦がないから聞くが、今の八村選手とのマッチアップでの注意点はどういうところだったのか。

渡邊:彼の得意、というか武器はしっかり身体を当てて、そこからの高確率のミドルだと思います。なるべくそこをさせないようにっていうのを意識しながら守っています。

――今日も試合後、八村選手と言葉を交わしていたが、ああいうときはゲームの話をするものなのか。

渡邊:いや、ゲームのことは一切喋らないです。忘れずにジャージーちょうだいよって、改めて念押ししました(笑)。

取材・一問一答構成:杉浦大介


ネッツは次戦、2月2日午前9時30分(現地1日)に敵地TDガーデンでボストン・セルティックスと対戦する。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ

杉浦大介 Daisuke Sugiura

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東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。