八村塁がブレイザーズ戦で今季自己最多得点、シュート成功率8割超えをマーク

及川卓磨 Takuma Oikawa

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2月3日(現地2日)、ワシントン・ウィザーズの八村塁が本拠地キャピタル・ワン・アリーナ(ワシントンDC)で行なわれたポートランド・トレイルブレイザーズ戦に先発出場した。

34分出場した八村は、今季自己最多となる24得点に加えて、5リバウンド、1アシスト、1ブロックをマーク。フィールドゴールは12本中10本と高確率(83.3%)で沈め、そのうち3ポイントショットは4本中3本を成功させた(3本成功は自己最多タイ)。そのほか、フリースローを2本中1本成功、1ターンオーバー、2ファウルを記録した。

試合は、終盤にウィザーズが4点差まで迫ったものの、最後はブレイザーズに突き放されて121-132で敗れた。

新型コロナウイルスに対するリーグの安全衛生プロトコルによる試合の延期と隔離により1月13日(現地12日)から約3週間実戦を離れていた八村は、1月30日(現地29日)のアトランタ・ホークス戦で復帰後、3戦連続、今季10試合目の出場となった。

八村は第1クォーター残り8分58秒、ラッセル・ウェストブルックのパスを受けてゴール下からターンアラウンドショットを決め、この日初得点を記録した。その次のオフェンスでは、中央からリングに向かってドライブを試みたものの、ロドニー・フッドに接触し、オフェンシブファウルとなった。

復帰間もないことから出場時間を制限されている八村は、同6分50秒に交代。同残り5分47秒で7-26と序盤から大きく引き離されたウィザーズは、17点差(23-40)をつけられて最初の12分を終えた。

第2Q残り9分11秒にコートに戻ってきた八村は、同残り6分2秒にカーメロ・アンソニーとの1on1の守備につくと、ドリブルで揺さぶられてステップバックジャンパーを決められた。だが、その直後のオフェンスでデニ・アブディヤのパスからプルアップジャンパーを成功させる。

同残り3分27秒にはブラッドリー・ビールのパスにゴール下で合わせて左腕でワンハンドダンクを叩き込み、さらにディフェンシブリバウンドから自ら持ち込んでミスマッチとなったギャリー・トレントJr.をかわしてレイアップを成功させ、連続得点をマークする。

第1Q終盤に21点差(19-41)をつけられていたウィザーズは、その差を12点(63-75)に縮めて前半を終えた。八村は前半14分21秒の出場でフィールドゴール5本中4本を沈めて8得点、4リバウンド(1オフェンシブリバウンド)、1ターンオーバー、1ファウルを記録した。

第4Qに3ポイント3本を成功

後半もスタートで出場した八村は、第3Q中盤にミドルジャンパーを2本成功させるなど、シュートタッチの良さを見せる。同残り6分19秒に八村が決めたジャンパーにより、ウィザーズは点差を9に縮小した(81-88)。

第3Q最後のディフェンスでは、アンソニーのアイソレーションに八村がマッチアップ。ポジション争いでアンソニーを外側に押し出して良いポジションを与えず、守りきった。

第4Qに入ると、八村が3P、ショートジャンパー、3Pと3本連続でショットを沈めて連続8得点をマーク。さらに同残り5分40秒にも3Pを沈めて自己最多に並ぶ1試合3本目の3Pを成功させた。

ウィザーズは八村の第4Qの11得点、デイミアン・リラードに対するブロックショットなどの活躍もあり、残り4分を切って118-122と4点差まで迫ったが、終盤にリラードのダンクに加えてディープスリーを決められて突き放された。

次戦、ウィザーズは明日4日(現地3日)に敵地でマイアミ・ヒートと、ブレイザーズは5日(現地4日)に敵地でフィラデルフィア・76ersと対戦する。

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及川卓磨 Takuma Oikawa

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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。