八村塁と渡邊雄太が開幕戦を欠場へ、“日本人対決”は11月に持ち越しに

及川卓磨 Takuma Oikawa

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NBA 2021-22シーズンの開幕ロスター入りを果たした八村塁(ワシントン・ウィザーズ)と渡邊雄太(トロント・ラプターズ)の両選手が、10月21日(現地20日)に予定されている直接対決の開幕戦を欠場することになった。

ウィザーズの八村は、9月下旬のトレーニングキャンプ開始前に、個人的理由のためチーム合流が遅れることがチームから発表されていた。その後、先週になって本拠地であるワシントンDCへ入り、チームに合流したと伝えられていた。だが、現時点では個人練習の段階であり、試合に出場できる状態になるまではもうしばらく時間がかかるようだ。

ウェス・アンセルドJr.ヘッドコーチは20日(現地19日)の練習後、「塁は(ワシントンDCに)残ってコンディションを整えるために個人練習を続ける。(実戦復帰の)見通しは立っていない」と八村の状況を説明している。

「引き続き状態を見つつ、チーム合流に向けてゆっくりと調整してもらいたい」。

一方、渡邊は20日(現地19日)、翌日のウィザーズとの開幕戦に左ふくらはぎの張りで出場しないことがチームより発表された。渡邊は5日(現地4日)のフィラデルフィア・76ersとのプレシーズン初戦に出場した2日後に、同じ理由でその日の76ers戦を欠場することが発表され、その試合を含むプレシーズン残りの4試合をすべて欠場した。

19日にはインスタグラムを更新し「怪我がまだ治ってないので開幕は間に合うかは正直難しいところですが、まずはしっかり治して今年も最高のシーズンを送れるよう頑張ります」と投稿している。

また、NHKは20日、渡邊が現地19日にチームの練習施設で「まだ6割くらいの段階で、明日の開幕戦は正直まだ厳しい。復帰は早くて来週くらいかなと思っている」と語ったと伝えている。

八村と渡邊はいずれも19日(現地18日)にリーグから発表された開幕ロスターに名を連ねたものの、出場登録外のリストに載っていた。

21日(現地20日)の開幕戦は、渡邊がメンフィス・グリズリーズに所属していた2019-20シーズン以来、1年8か月ぶりの“日本人対決”となる予定だったが、またもやおあずけとなった。昨季はウィザーズとラプターズの直接対決の機会が3度あったものの、いずれも、どちらかもしくは両者が負傷欠場していたため、2人が同じ試合に出場する機会はなかった。

次回の両チームの直接対決は11月4日(現地3日)にキャピタル・ワン・アリーナ(ワシントンDC)で予定されているほか、12月6日(現地5日)にスコシアバンク・アリーナ(トロント)で、さらに1月22日(現地21日)にもキャピタル・ワン・アリーナで試合が組まれている。


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及川卓磨 Takuma Oikawa

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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。