NBA 2021-22シーズンのサラリーキャップが決定

及川卓磨 Takuma Oikawa

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8月2日(日本時間3日)、NBAは2021-22シーズンのサラリーキャップの金額を発表した。

NBA 2021-22シーズンのサラリーキャップは1億1241万4000ドル(約122.9億円/1ドル=109.32円で換算。以下同)に、ラグジュアリータックスを課される基準となるタックスレベルは1億3660万6000ドル(約149.3億円)となった。

これらは米国東部時間8月3日(火)午前0時1分(日本時間同日午後1時1分)から適用される。フリーエージェント選手との交渉は、同2日午後6時(日本時間3日午前7時)から解禁され、その6時間後にリーグはモラトリアム期間(活動停止期間)に入る。モラトリアム期間は同6日(金)午後12時(日本時間7日午前1時)に終了する。モラトリアム期間終了後、各チームは選手との契約を締結することができる。

なお、2021-22シーズンのチーム年俸総額の最低額はサラリーキャップの90%、つまり1億117万3000ドル(約110.6億円)となる。

また、労使協定(Collective Bargaining Agreement)は、チームの年俸総額によって3種類の異なるミッドレベル例外条項を規定している(下記参照)。

  • ノンタックスペイヤー・ミッドレベル例外条項(ラグジュアリータックス非課税チームに認められるサラリーキャップ例外枠):953万6000ドル(約10.4億円)
  • タックスペイヤー・ミッドレベル例外条項(ラグジュアリータックス課税チームに認められるサラリーキャップ例外枠):589万ドル(約6.4億円)
  • ルーム・ミッドレベル例外条項(チーム年俸総額がサラリーキャップ未満のチームに認められるサラリーキャップ例外枠):491万ドル(約5.4億円)

サラリーキャップは、チームが選手との契約に使用できる年俸総額の上限のこと。原則として、各チームはサラリーキャップの範囲内で全選手と契約する必要があるが、労使協定によって様々な例外条項が設定されているため、サラリーキャップを超えても選手と契約することができるようになっている。

NBA シーズン別サラリーキャップ

2014-15: 63.065 mil
2015-16: 70.000 mil
2016-17: 94.143 mil
2017-18: 99.093 mil
2018-19: 101.869 mil
2019-20: 109.140 mil
2020-21: 109.140 mil
2021-22: 112.414 mil
※単位は100万米ドル。2014-15シーズン以降のみ記載。


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及川卓磨 Takuma Oikawa

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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。