NBAファイナル第3戦:バックスがシリーズ初勝利、ヤニス・アデトクンボは史上2人目の2試合連続40得点&10リバウンド超え

及川卓磨 Takuma Oikawa

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7月11日(日本時間12日)、NBAファイナル2021 フェニックス・サンズ対ミルウォーキー・バックスの第3戦が、ファイサーブ・フォーラム(ウィスコンシン州ミルウォーキー)で行なわれ、バックスが120-100で勝利を収めた。敵地で2連敗を喫してホームでの第3戦を迎えたバックスは、4戦先勝制の今シリーズを1勝2敗としている。

【動画】NBAファイナル サンズ vs バックス 第3戦ハイライト

バックスは、第2クォーター中盤に一気に差を付けて前半を15点リード(60-45)で終える。第3Qにはサンズの反撃を許して一時4点差まで追い上げられたものの、再び突き放して第4Q序盤にはこの日最大となる25点のリード(101-76)を作り、今シリーズ初勝利をあげた。

バックスがNBAファイナルで勝利したのは、1974年5月10日に行なわれたボストン・セルティックスとの第6戦以来となる。

バックスの大黒柱ヤニス・アデトクンボは41得点、13リバウンド、6アシストをあげてチームを牽引した。アデトクンボは8日(同9日)の第2戦でも42得点、12リバウンドを叩き出しており、2試合連続で40得点&10リバウンド以上を記録したNBAファイナル史上2人目の選手となった(※ロサンゼルス・レイカーズのシャキール・オニールがインディアナ・ペイサーズと対戦した2000年のNBAファイナル第1~2戦で達成して以来の記録。オニールは同年6月7日の第1戦で43得点、19リバウンド、同9日の第2戦で40得点、24リバウンドを記録した)。

そのほか、ドリュー・ホリデーが第3Qの3Pショット4本成功12得点を含む21得点、9アシスト、クリス・ミドルトンが18得点、7リバウンド、6アシスト、ブルック・ロペスとボビー・ポーティスが各11得点、パット・カナトンが8得点をマークし、勝利に貢献した。

サンズは15点差で迎えた第3Qにディアンドレ・エイトンがこの日4つ目のファウルを犯してベンチへ下がると、代わりに出場したキャメロン・ジョンソンがこのクォーターだけで10得点と活躍。豪快なドライビングダンクや3ポイントショットなどでチームに勢いをもたらし、同クォーター残り5分22秒には4点差(70-74)にまで詰め寄った。ジョンソンはこの日、ベンチから約30分プレイし、14得点、5リバウンドを記録した。

サンズはそのほか、クリス・ポールが19得点、9アシスト、ジェイ・クラウダーが18得点、6リバウンドをマークした。ファウルトラブルにより約24分の出場にとどまったエイトンは18得点、9リバウンド、デビン・ブッカーはフィールドゴール14本中3本の成功(3ポイントショット7本中1本成功)にとどまり、10得点、6リバウンドだった。

第4戦は14日(同15日 午前10時)に同会場で開催される。

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及川卓磨 Takuma Oikawa

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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。