日本のバスケットボール熱に驚き 豪代表のマティース・サイブルが昨夏のW杯で知った日本の新たな魅力とは?

YOKO B

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オーストラリア代表として昨年の夏に日本を訪れたマティース・サイブル(ポートランド・トレイルブレーザーズ)が、1月23日(日本時間24日)のオクラホマシティ・サンダーとの試合前に単独インタビューに応じ、日本の印象や日本代表チーム、日本のファンについて語った。

サイブルは2023年8月、FIBAバスケットボールワールドカップのために来日し、強化試合では東京に、W杯予選大会では沖縄に滞在。2021年夏にオーストラリア代表として東京オリンピックで日本を訪れており、今回が2度目の来日となった。

以下、英語での質疑応答の翻訳(質問は要約)。


沖縄のファンを見て日本代表チームがどれだけ愛されているか伝わった

――2度目の日本の感想は?

サイブル:日本はとても楽しかったよ。日本はすごく清潔で、礼儀正しい国だと思う。あんなに人口密度の高い街なのにあんなに清潔で、人々があれほど礼儀正しいことが新鮮だった。今回は東京と沖縄の両方に滞在したけど、巨大な大都市から島やビーチまで日本にあるなんて知らなかったんだ。そういう意味でも日本の魅力を改めて知ることができて良かったと思う。

――日本代表チームと対戦した感想は?

サイブル:日本は(八村)塁を欠いてはいたけど、本当にハードにプレイする良いチームだった。過去にあまり勝ててこなかったチームが、世界の舞台で大活躍するのを見るのは嬉しいね。彼らのホームで対戦したのも本当に楽しかった。沖縄のアリーナの様子やファンを見ていて、彼らがどれだけ愛されているかが伝わったよ。

印象的だったのは日本のファンからの贈り物

(Getty Images)

――日本のファンについて印象に残ったことは?

サイブル:みんなとても優しかった。みんなすごく親切だったね。日本人はバスケットボールが大好きなんだね。あんなに情熱的だとは思わなかったよ。

日本のファンについて印象的だったのは贈り物なんだ。アメリカでは、スリーブをくれ、ジャージをくれ、サインをくれ、靴をくれって、みんなが何かを欲しがるけど、日本では、これをどうぞ、このうちわをどうぞって何かをくれるんだ。僕の名前が日本語で書かれた特注のタオルをもらったりもした。

もちろん、写真やサインを求められたりするんだけど、プレゼントをもらったお返しに僕らが何かを提供できた感じがして、そういう配慮があるのがとても嬉しかった。

――オーストラリアから沖縄までかけつけたオーストラリア人も多かったと思うが。

サイブル:世界のあちこちに行くのは本当に楽しいよね。わざわざオーストラリアから沖縄に応援に来てくれている人たちを見るのは最高に嬉しかった。僕らにとって日本は長いフライトだけど、彼らにとっては最短のフライトだからね。きっと彼らも僕らに会えるのをとても楽しみにしていたと思う。沖縄を歩いていてオーストラリアのアクセントを聞くのは最高だったよ。

ファンの熱心な応援はすごく力になる

――現地まで足を運んで代表チームを応援したり、NBAを観に行ったりするファンが日本人にも多いが、そういう海外からの応援はどう感じている?

サイブル:そうやって熱心に応援をしてくれて、実際に来てサポートを示してくれるのは素晴らしいことだと思う。そういう愛情を感じられるのは僕らにとってとても重要なんだ。僕らがやっているのはファンのためでもあり、お互いに愛をシェアしているようなものだと思うから。

――日本のファンにメッセージを。

サイブル:僕らは君たちのことが大好きだ。是非これからも現地に応援に駆けつけて僕らを応援してほしい。僕らは君たちファンのことを見ているし、その応援に気づいている。それはすごく力になっているんだ。いつも応援してくれてありがとう。

YOKO B

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。