バスケ男子日本代表が八村塁のW杯欠場を発表|FIBAワールドカップ2023

大西玲央 Reo Onishi

バスケ男子日本代表が八村塁のW杯欠場を発表|FIBAワールドカップ2023 image

6月27日、日本バスケットボール協会(JBA)はロサンゼルス・レイカーズの八村塁がこの夏にフィリピン、日本(沖縄)、インドネシアの3か国共催で行われる『FIBAバスケットボールワールドカップ2023』を欠場することを発表した。

先日発表された第1次男子日本代表候補選手には同じNBA選手の渡邊雄太とともに名前がリストアップされていた。東京オリンピック後にメンタルヘルスをケアする必要性から休養に入り、翌NBAシーズンの前半戦を長期離脱しており、この夏の日本代表活動に参加するかどうかに注目が集まっていた。

▶スポーツの試合結果を予想して豪華賞品をゲットしよう!

「とても難しい判断」

八村は協会の発表を通して「このたびは今年のFIBAワールドカップを欠場する決断をさせていただきました。ワールドカップを楽しみにしていてくれていたファンの皆様にはこのようなご報告になってしまい申し訳ありません」とコメントしている。

「とても難しい判断でしたが、昨シーズンと長いプレーオフ戦を終え、これから初めてのフリーエージェンシーに備えて今後の自分のNBAキャリアを優先し考慮させていただき、このように判断いたしました。また、来シーズンに向けてこの夏はトレーニングに集中し、体のコンディションを整えさせていただきます」

「関係各所の皆様、JBAの皆様、トム・ホーバスHCには今回僕の決断を理解していただき大変感謝しています。バスケ日本代表チームメートの活躍を祈るとともに、一番のサポーターとして応援させていただきます」

▶楽天モバイルユーザーならNBA Rakutenベーシックパスが追加料金0円!

前日の練習時は「まだわからない」状態だったが…

トム・ホーバス男子日本代表ヘッドコーチは、26日にナショナルトレーニングセンターにて行われた公開練習で、八村と渡邊が代表に参加できるかは「まだわからない」と話していたことから、練習後に最終的な話し合いがあったものと思われる。

八村と渡邊がチームにいるかどうかが戦略も大きく変わってくることから、ホーバスHCは「(起用方法は)ずっと考えている」と話していた。

「あの2人が来るのか、1人が来るのかなど、ずっと考えている。例えば、1人だけ来るなら雄太は4番、馬場が3番。2人来るなら雄太は3番ができるとか、いろいろとバリエーションがある」

八村の欠場が決まったことで、2人が来るという戦略は外すこととなる。渡邊は八村の発表を受けて「俺は出る」とツイッターに投稿した。

渡邊自身もこの夏はNBAのフリーエージェントであるが、代表活動への参加に対してこれだけ強い意思表示をしているだけに、チーム選びにも代表活動の参加可否が大きく影響することとなりそうだ。

▶スポーツ観るならDAZNで。スマホやTVでスポーツをいつでも楽しもう

大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。