3年目にスーパースターのポテンシャルを垣間見せたディアロン・フォックス

Kyle Ramos/Kings.com

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サクラメント・キングスのディアロン・フォックスは、まだ才能の一端しか発揮していないように思える。

2019年のMIP(最優秀躍進選手賞)の最終候補に残ったフォックスは、プロ3年目の2019-20シーズンも成長し続けた。今季は自己最多の平均21.1得点、6.8アシストを記録し、得点とアシストでチーム1位の成績を残している。

オーランドでシーズン再開前に足首を負傷したものの、再開後も彼は歩みを止めなかった。

サンアントニオ・スパーズ戦で自己最多の39得点を記録すると、隔離された環境で行なわれた6試合で平均25.3得点、7.3アシスト、2.5リバウンド、1.6スティールという成績を残した。

ルーク・ウォルトン・ヘッドコーチは、シーズン再開前からフォックスの成長を感じていたと話す。

「隔離された環境で再開されてからではなくて、レギュラーシーズンが中断される以前から成長していた」。

今季のフォックスは、貢献度を表すプレイヤー・エフィシエンシー・レーティングでキャリアベストの20.6を記録した。昨季の18.1から上昇し、今季のポイントガードの中で7位の数字を残している。

また、スピードが自慢のフォックスは、これまで以上にリムにアタックする姿勢を見せた。そして、以前よりもファウルを誘う技術を身につけている。

昨季は1試合平均5.1本のフリースローを放っていたのに対して、今季は6.7本(PGの中でリーグ4位)に上昇した。

スピードはフォックスの武器の一つだが、彼は『ESPN』のマイク・シュミッツ記者に、スピードを落としてプレイすることが成長に繋がった要因と説明している。

「今までで一番スローなペースでプレイしている。対戦相手は、自分のスピードを警戒している。ゆっくりプレイすることで、相手は自分がいつ前に出てくるかタイミングを計ろうとするので、こっちが有利な状況になる」。

さらにフォックスは、3年目の今季プレイメイクの部分でも成長した。アシスト率が昨季の33.2%から35.3%に上昇し、ターンオーバー率が15%から14.2%に減少している。

ウォルトンHCは「彼がペイントに入れば相手の守備が崩れるし、どのシューターにボールを預けるべきかを見ている。この意識を持ち続けられればもっと成長できるし、チームの力も上がる」と、『NBC Sports』に語った。

22歳のフォックスは、その才能の一端しか発揮していない。今後の試合でも、持ち味のスピードを披露してくれるはずだ。

原文:Fox Flashes Superstar Potential in Third Season by Kyle Ramos/Kings.com(抄訳)


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