Bリーグ第7節 千葉ジェッツvsサンロッカーズ渋谷 レポート:千葉が接戦を制し10連勝

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勢いに乗る千葉ジェッツが今節もサンロッカーズ渋谷から2つ白星を奪い10連勝。しかし2試合とも白熱した接戦となり、渋谷も今後に向けて収穫のある節となった。

第1戦スコア

    1Q 2Q 3Q 4Q EX 最終
  渋谷 21 22 17 17 6 83
  千葉 19 20 18 20 8 85

Robert Sacre

タフなディフェンスで堂々対抗した渋谷

ヘッドコーチが勝久ジェフリー氏から伊佐 勉氏へと交代してからまだ間もない渋谷が、連勝街道を突き進む千葉にどのように対抗するか注目を集めたこの対戦、初戦の序盤に主導権を握ったのは渋谷だった。渋谷はディフェンスのプレッシャーが強く、ティップオフから3分も立たずに千葉に3度ターンオーバーを誘発させた。オフェンスではライアン・ケリー(211㎝|SF/PF)を中心に加点し、残り4分38秒には16-9とリードを奪っていた。

しかし、ケリーと共に攻守の主軸を務めるロバート・サクレ(213㎝|C)がここでベンチに下がると、急激に流れは千葉に傾いた。ケリーの3ポイントプレイで19-9と一時は二桁点差をつけたまではよかったが、そこからジョシュ・ダンカン(205㎝|PF)に6得点などで千葉に10-2の追い上げを許し、第1クォーター終了時点で渋谷のリードは21-19の2点のみとなっていた。

渋谷のアグレッシブなディフェンスが一定の効果を上げたものの、千葉はダンカン以外にも司令塔の富樫勇樹(167㎝|PG)、ここまで最大の得点源であるマイケル・パーカー(200㎝|PF)、ギャビン・エドワーズ(206㎝|PF)らが落ち着いてそのプレッシャーに対応。特に途中交代で登場した西村文男(177㎝|PG)がプレイメイクを行なったサクレ不在の約4分半は、千葉ペースとなった。

Yuki Togashi

富樫の負傷にヒヤリとした千葉

千葉にとっては、ケリーとサクレの1-2パンチのいずれかがベンチに下がる時間帯の対応が、対渋谷戦のキモ。この日も、サイズも運動能力もある2人のフロントラインがそろうと、山内盛久(175㎝|PG/SG)、ベンドラメ礼生(183㎝|PG)らバックコートとの連係が大きな脅威となっていた。しかしそうでない時間帯は逆に、パーカー(この日21得点、11リバウンド)、ダンカン(同20得点)、チェンバース(同11得点)ら千葉のフロントラインが圧倒。さらに要所で石井講祐(182㎝|SG)が3Pショットを沈め、一歩も引かない戦いぶりだった。

ベンチも含めバランスよく攻守で貢献をもたらす千葉に対し、渋谷は試合を通じて大きな波があった。富樫が右足首を痛めベンチに下がった第3Qには、残り3分21秒に60-48と12点のリードを奪ったが、サクレがベンチに下がったあとの約2分間に、千葉に9-0のランを許してしまう。

逆に千葉は富樫のアクシデントにヒヤッとしたものの、以降西村のプレイメイクが光った。第4Qはどちらも4点差以上引き離せない接戦だったが、残り14秒でダンカンがフリースローを沈め77-77の同点に持ち込むと、延長戦終盤では渋谷のターンオーバーで得たポゼッションで、西村-ダンカンのホットラインから残り0.5秒にフリースローを得、ダンカンがこれを2本とも成功させて85-83。会心の勝利を手にした。

第2戦スコア

    1Q 2Q 3Q 4Q 最終
  渋谷 23 8 24 15 70
  千葉 21 21 12 24 78

Yuki Mitsuhara

選手層の厚さで千葉が上回る

第2戦は立ち上がりにベンドラメ、ケリーの3Pショットが決まった渋谷が先行したが、以降はお互いに点の取り合い。第2Q以降はクォーターごとに両チーム間を流れが移動する展開となった。しかし決め手は層の厚み。渋谷は得点したプレイヤーが5人だけだったが千葉は二桁得点だけでも4人(パーカー15得点、富樫13得点、ダンカンとエドワーズが10得点ずつ)いた。

渋谷はこの日、前節まで不調だった3Pショットも20本中10本沈め健闘した。しかし総体的な得点力不足とオフェンスの偏りは否めなかった。第4Q最後の4分間は、千葉が67-67の同点から西村、エドワーズが連続で3Pショットを決め、さらにパーカーと富樫のフリースローで突き放した。結果としては78-70で千葉が連勝。地力の差を見せつけることとなった。

第7節終了時点の成績

千葉 10勝2敗(B1東地区2位)
渋谷 2勝10敗(B1東地区6位)


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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。