【Bリーグ チャンピオンシップ 2017-18特別企画】シーホース三河 比江島慎 単独インタビュー「1年間、あの悔しさを忘れたことはない」

Reo Onishi

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5月12日から始まるB.LEAGUE(Bリーグ)チャンピオンシップを目前に控えた7日、出場8チームから各1名の代表選手が参加した記者会見が行なわれた。会見後、中地区で地区優勝し、リーグ最高勝率を記録したシーホース三河の比江島慎に、ポストシーズンへの意気込みを聞いた。

「CSでしか去年の悔しさは果たせない」

――準々決勝の相手となる昨年覇者のリンク栃木ブレックスは、昨年のセミファイナルで敗退させられた相手でもあります。やはり昨年の悔しさがよみがえってくるシリーズですか?

はい。1年間、あの悔しさを忘れたことはないですし、チャンピオンシップ(CS)でやれたら良いなと思っていました。リーグ戦では勝ち越しましたけど、全然リベンジを果たせたとは思っていません。

やっぱりCSでしか去年の悔しさは果たせないと思っています。いきなり栃木とやるっていうのは厳しい戦いになりますけど、そこは楽しみながら去年の悔しさをぶつけたいと思います。

――今年は48勝12敗というリーグトップの成績でのCS出場なのですが、そのあたりの自信はありますか?

東地区がやはり激戦区で、そこに比べたら全体1位を取りやすい位置にいたので、自信と言われるほどのものはありません。むしろチャレンジャーという気持ちは変わらないです。ホームコートを取れたという面は満足しています。

――同一カードで連敗なしという結果でシーズンを終えたことは、CSのような短期決戦では重要になってくると思います。

だいたい強いチームとやると1戦目で負けてしまい、2戦目で修正するということが多かったと思います。CSでは1戦目が非常に重要なので、そこはしっかりと修正しなければならないですね。

ただ強いチーム相手でも連敗しなかったということは、自信には繋がりました。戦えるということも証明できたので、そこは良かったところじゃないかなと思っています。

「軸となるのはハーフコートオフェンス」

――B.LEAGUEアナリストの佐々木クリスさんが三河はハーフコートオフェンスが強く、じっくりと攻めると紹介していました。しかし最終戦では鈴木貴美一ヘッドコーチが速いペースで攻めることができたことを指摘していました。チームとしてそのあたりはどういう意識でプレイしているのですか?

ディフェンスが素晴らしいチームに対しては、ハーフコートオフェンスだけでは攻め切ることができません。重たい時間帯が終盤には感じられ、速い展開でシュートを打てるときは打つという指示はあります。今シーズンはそこをずっとトライしてみて、それでチームとしても点数が伸びたところはあると思います。

ただやはり軸となるのはハーフコートオフェンスです。そこに速い展開も織り交ぜながら、CSでは戦っていきたいです。

――逆に栃木はすごく速いペースを好むので、そこは「やらせたくない、ハーフコートに持ち込みたい」という気持ちもありますよね。

そうですね、そこをやられてしまうと(相手を)乗らせてしまい、向こうのペースになってしまいます。ターンオーバーから速攻に持ってかれてしまうことがあるので、そこをやらせないようにしたいですね。やられたとしてもハリーバックすることが重要です。

――JR桜木・金丸晃輔・比江島慎の“BIG 3”と紹介されていましたが、比江島選手から見てBIG 3以外にキーマンとなる選手はいますか?

やはり外国人選手ですね。(アイザック)バッツ選手は経験豊富なので大丈夫だと思いますが、(コートニー)シムズ選手は最近入ってきたばっかりで、やっと今ケミストリーが良くなってきたというところではあります。シムズ選手がどう頑張ってくれるのか、桜木選手が休んでいる間に、自分の持ち味を出してくれれば勝てると思います。

前にいたダニエル・オルトン選手ほどの破壊力はないですが、しっかりとしたプレーをコツコツとやってくれますし、リバウンドもしっかり取ってくれます。そこをやれれば、勝てるチャンス、優勝できるチャンスも上がってくると思います。

「40分間集中し続けられれば、三河は確実に強い」

――シーズン終盤に欠場が続き、最近はベンチからの出場が続いていましたが、チームから離れて外から見た三河はどう感じましたか?

僕らの負けパターンっていうのは、40分間どうしても集中しきれずに、どこかのクォーターで相手に大量得点をやられてしまうというのがあります。そこはベンチから見ていても、集中力が明らかに切れている時間帯というのは見て取れました。

速い展開に持ち込まれてしまったときに、流れを止められずそのまま負けてしまうっていうこともありました。40分間集中し続けられれば、三河は確実に強いと思うので、しっかりと集中力を保ち、5人全員が一生懸命、リバウンドやディフェンスをやれれば良いなと思って見ていました。

自分がいないときは桜木選手が中心となってプレーしてくれていたのですが、どうしても彼の負担が増えてしまっていたのは申し訳ないなと思いながら見ていました。

――逆に自分がいないときに「あれ、ここいいな」と思ったことはありましたか?

KJ(松井啓十郎)や西川(貴之)が出ていたのですが、思い切りのいいシュートを打って良いリズムを作っていました。僕が打たないタイミングでも打っていましたね。パス回しだったり、自分が持っていたら止まってしまう時間帯もあったりするので、そういったところはボールの動きを見ながら勉強をしていました。

Bリーグ シーホース三河 比江島慎

「ランニングプレイも得意」

――比江島選手は日本代表だとエースというイメージがとても強いのですが、三河だと平均12得点くらいですよね。これは意識の違いがあるのですか? もっと点を取れるなと思ったりしますか?

それはもちろん思っています。ただ、自分がもっとシュートアテンプト(試投数)を増やしたところで勝てるのかっていったら、そうではないと思うんです。金丸さんが20得点以上取って、僕が15得点くらい、桜木選手が20得点くらいというのが一番強いパターンっていうのを自分でも理解しているので、そこは意識してやっています。

――「ここから先は、結果こそすべて」がチャンピオンシップのテーマなわけですが、比江島選手にとって、優勝という結果を出すために一番必要だと思うことを教えてください。

重たい時間帯や、ハーフコートばっかりに頼ってしまう時間帯っていうのがあるとは思うのですが、そこで速い展開に持っていきたいです。ランニングプレイも得意ですしね。

やっぱり桜木選手だけでは的が絞りやすくなってしまうので、相手のマークを散らばせることが必要になってくると思います。リーグ戦より、ディフェンスやルースボールを意識してやっていきたいと思います。

聞き手: 大西玲央

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