富樫勇樹がゲーム最多の19得点も、バスケ日本代表はオーストラリア代表に16点差で敗れる|FIBA W杯2023アジア地区予選

大西玲央 Reo Onishi

富樫勇樹がゲーム最多の19得点も、バスケ日本代表はオーストラリア代表に16点差で敗れる|FIBA W杯2023アジア地区予選 image

3Pを5本決めた日本代表の富樫勇樹(写真:FIBA)

2月27日、沖縄県の沖縄アリーナにてFIBAバスケットボール ワールドカップ2023アジア地区予選ウィンドウ2の日本代表対オーストラリア代表の一戦が行われ、日本が64-80で敗れた。

日本の先発メンバーには富樫勇樹(#2/千葉ジェッツ)、ルーク・エヴァンス(#3/ファイティングイーグルス名古屋)、佐藤卓磨(#16/千葉ジェッツ)、西田優大(#19/シーホース三河)、谷口大智(#55/茨城ロボッツ)が名を連ねた。

試合開始から積極的に攻めた日本は、富樫のジャンプショットとエヴァンスのインサイドで得点を重ね、序盤からリードに成功する。しかし、途中からオーストラリアのディフェンス相手にインサイドに入り込むことに苦しみ始め、タフショットを強いられて停滞する時間が続いた。第1クォーター終了間際に今村佳太(#30/琉球ゴールデンキングス)のコーナースリーが決まり、日本は14-22と8点を追う展開で第2Qを迎えた。

徐々にオフェンスのリズムが改善されていった日本は、富樫のプルアップ3ポイントショットで同点に追いつくと、さらに谷口の3Pで一時は逆転に成功。再度リードを奪われるものの、第2Q終盤に安藤誓哉(#4/島根スサノオマジック)のドライブからの得点が続き、40-42と2点差まで追い上げて前半を終了した。

後半は開始早々、オーストラリアがニック・ケイ(#11/島根スサノオマジック)の3Pを皮切りに9-0のランを展開してリードを広げる。日本は富樫のプルアップ3Pなどで追い上げる時間帯もあったものの、ケイを中心としたオーストラリアの攻撃を止めることができず、49-64の15点差で第4Qを迎えることとなった。

徐々にリードを広げられた日本は、試合終盤にベンチメンバーで点差を詰めたものの、第3Qでつけられた差は大きく、最終的に16点差で敗れた。

日本は富樫が9本中5本の3Pを決め、ゲーム最多となる19得点、5アシスト、エヴァンスが11得点、6リバウンド、アイザイア・マーフィー(#28/広島ドラゴンフライズ)が7得点をマークした。

オーストラリアはケイが15得点、11リバウンド、7アシスト、アンガス・ブラントが14得点、ショーン・マクドナルドとアレクサンダー・ムドロニャがそれぞれ11得点を記録した。

日本のトム・ホーバス・ヘッドコーチは「前半あまりベストなバスケットボールができていないなかでも2点差だったということもあり、後半はいけると感じていました」と試合を振り返った。

「しかし後半に入ると、オーストラリアがディフェンスのプレッシャーを上げたのに対して、選手たちが焦ってプレイする場面が出てしまいました。決めていれば試合展開も変わっていただろうというオープンショットを外してしまったのも痛かったです」。

「チームが最後の最後まで戦ってくれたのはとても誇らしかったです。我々としてはそれがやらなければならないこと。今日の試合も間違いなくポジティブな要素はあったと思います」。

アジア地区1次予選ウィンドウ1~2の4試合で1勝3敗の日本は、6月30日~7月4日に予定されているウィンドウ3でチャイニーズ・タイペイ(台湾)とオーストラリア代表と対戦して1次予選を終える。

ボックススコア

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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。