FIBA U19ワールドカップ2021:日本がセルビアを相手に善戦もベスト8入り逃す、山﨑一渉はチーム最多23得点

及川卓磨 Takuma Oikawa

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ラトビアで開催されている男子バスケットボールの19歳以下世代の世界一を決めるFIBA U19ワールドカップの大会5日目となる7月7日、決勝フェーズのラウンド・オブ・16(16チームによる1回戦)で日本代表はセルビア代表と対戦し、86-89と惜敗した。

ノックアウト方式のこの試合に敗れた日本はベスト8入りを逃し、9~16位決定戦にまわることとなった。8日の休息日を挟み、次戦は9日にトルコ(グループD2位)対アルゼンチン(グループC3位)の敗者と対戦する。

グループフェーズ3戦全勝のセルビアを相手に試合序盤から攻守に積極的なプレイを見せた日本は、前半を41-42と1点差で折り返す。

後半に入ってリズムをつかみはじめたセルビアの攻撃を受けた日本は、第3クォーター中盤時点で43-54と11点差をつけられ、このままズルズルと点差を広げられる展開に陥るかと思われた。

だが、日本はここであきらめることなくタイトな守備と積極的な攻撃を続け、第3Q終盤に山﨑一渉(#17/SF/200cm/仙台大附属明成高校3年)、小川敦也(#8/191cm/PG/筑波大学1年)らの得点、元田大陽(#4/SG/190cm/東海大学2年)のフリースローなどで60-62と2点差で最終クォーターへ持ち込んだ。

第4クォーターに入ると、日本は山﨑の連続得点、岩下准平(#14/PG/183cm/福岡大附属大濠高校3年)のレイアップで残り6分32秒で66-66の同点に追いつく。その後、セルビアのシュートを許して残り2分半で74-81と厳しい展開になったものの、そこから木林優(#7/PF/203cm/筑波大学2年)のフックショット、岩下の3ポイントショット、山﨑のオフェンシブリバウンドからのレイアップなどで再び2点差に迫る粘りを見せる。

83-87と4点差を追っていた残り16秒には、3Pに持ち込んだ岩下がシューティングファウルを引き出し、FTを3本とも沈めて1点差に。続いてセルビアにFT2本を決められて3点差とされると、日本は残り6秒で最後の攻撃権を得る。

だが、最後のオフェンスで岩下のスリーは決まらず、金近廉(#13/SF/198cm/東海大学1年)がオフェンシブリバウンドを拾ったものの、木林が放った最後のシュートは時間切れとなった。

日本は山﨑がチーム最多の23得点、5リバウンド、3スティールをマークしたほか、木林と岩下が13得点、元田が12得点、菅野ブルースが10得点だった。

セルビアはNikola Jovic(#3/PF/208cm/Mega Bemax)が試合最多の28得点、7リバウンド、6アシスト、4ブロック、Mihailo Musikic(#33/C/209cm/Mega Bemax)が17得点、10リバウンド、5アシストをあげてチームを牽引した。

準々決勝進出を決めたセルビアは、9日にトルコ対アルゼンチンの勝者とベスト4を懸けて戦う。

【動画】 FIBA U19 W杯2021 決勝フェーズ 日本対セルビア ハイライト

及川卓磨 Takuma Oikawa

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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。