渡邊雄太がバックス戦に途中出場、積極的なリバウンドで自己最多に並ぶ

及川卓磨 Takuma Oikawa

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自己最多に並ぶ7リバウンド

1月28日(現地27日)、トロント・ラプターズの渡邊雄太がミルウォーキー・バックス戦に途中出場し、5得点、自己最多に並ぶ7リバウンドを記録した。渡邊の出場は4試合連続、今季12試合目となった。

ラプターズが今季代理本拠地としているフロリダ州タンパのアマリー・アリーナで行なわれたこの試合の第1クォーター残り2分50秒、渡邊はここ2試合の欠場から復帰したパスカル・シアカムと交代し、途中出場した。

渡邊は出場直後から積極的にリバウンドに絡み、コートイン後の74秒間で2本のディフェンシブリバウンドを獲得する。同残り47秒には、ノーマン・パウエルとのピック&ロールから右ウイングでパスを受けて3ポイントショットを放ち、この日自身初シュートで初得点を記録した。同クォーター終了間際にも3Pを放ったが、これは入らなかった。

第2Qもそのまま出場した渡邊は、ここでも立て続けにリバウンドを奪い続ける。同クォーター開始2分でディフェンシブリバウンドを2本奪うと、同残り9分29秒にはポール・ワトソンのフローターショットに飛びつき、オフェンシブリバウンドとティップインショットを記録。シュートは惜しくも入らなかったが、そのリバウンドを拾ったクリス・ブーシェーがシュートを放った際にブルック・ロペスのファウルを受け、フリースロー2本を獲得した(ともに成功)。

渡邊は同残り8分40秒までプレイし、前半の出番を終了。渡邊は前半に6分10秒出場、3得点、5リバウンド(1オフェンシブリバウンド)、フィールドゴール1/3、3P1/2、出場時間帯のチームの得失点差を示すプラスマイナスは+9を記録した。

2年連続MVPヤニス・アデトクンボとの1on1で失点を防ぐ場面も

54-63とラプターズが9点差をつけられて迎えた後半、渡邊はラプターズが69-77と8点を追っていた第3Q残り3分33秒に再登場する。同残り1分41秒には、クリス・ミドルトンが放ったジャンプショットのリバウンドを奪い、すぐにフレッド・バンブリートへパスをつないだ。バンブリートはそのまま単独速攻でドライビングレイアップまで持っていったが、惜しくもトーリー・クレッグにシュートをブロックされた。

第4Qもそのまま出場した渡邊は、同クォーター開始直後のディフェンスで、2年連続MVPのヤニス・アデトクンボと1on1の状況になる。左ウイングの位置で対峙した渡邊は、アデトクンボにスピンムーブからドライビングレイアップを放たれたものの、シュートは外れ、失点を防いだ。

同10分58秒には、パウエルとのピック&ロールから渡邊がレーンに飛び込んでパスを受け取り、フローターショットを成功させた。この得点でラプターズは84-83とリードを奪っている。

だが、その直後のディフェンスでは、ローポストでロペスとの1on1となり、渡邊はそのパワープレイに対抗したもののファウルを吹かれ、フリースロー2本を献上した。このFTを2本とも決められ、再びバックスに逆転を許した(84-85)。

渡邊は同残り9分11秒、ブリン・フォーブスの3Pのリバウンドを拾って自己最多に並ぶ1試合7本目のリバウンドを記録した。そこからのオフェンスで、渡邊のスクリーンによってスペースができたパウエルがオープンスリーを決めている。

同8分50秒には、スタンリー・ジョンソンが守っていたアデトクンボのドライブのカバーに入った際に渡邊がファウル。レイアップを決めたアデトクンボはアンドワンを獲得した(FTは失敗)。また、同8分15秒には、アーリーオフェンスから左ウイングでワイドオープンとなっていた渡邊が、カイル・ラウリーからパスを受けて3Pを放ったものの、成功しなかった。

渡邊は同残り7分50秒、ラプターズが87-96と9点差をつけられてタイムアウトをとった場面でアーロン・ベインズと交代でベンチへ下がり、この日の出番を終えた。渡邊のこの日のスタッツは、13分53秒出場、5得点、自己最多タイの7リバウンド(1オフェンシブリバウンド)、2ファウル、+8、FG2/5、3P1/3だった。

試合は残り1分56秒、ラウリーの3Pとレイアップによる連続得点でラプターズが102-106と4点差まで迫ったものの、ミドルトンの3P、ドリュー・ホリデーのレイアップなどで失点を許し、最終的に108-115で敗れた。バックスは2連勝、ラプターズは2連敗となった。

次戦、ラプターズ(7勝11敗)は30日(現地29日)にホームでサクラメント・キングスと、バックス(11勝6敗)は同日に敵地でニューオーリンズ・ペリカンズと対戦する。

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及川卓磨 Takuma Oikawa

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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。