渡邊雄太がシーズン再開に向けてコメント「プレイオフ進出を目指して頑張っていきたい」

及川卓磨 Takuma Oikawa

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6月4日(日本時間5日)にNBA理事会が2019-20シーズン再開案を承認し、その翌日にNBA選手会も同案に関する交渉を継続していくことを承認したことにより、リーグは再開に向けて本格的な第一歩を踏み出した。原案通りに事が進めば、7月31日(同8月1日)から全30チーム中22チームでシーズンを再開し、プレイオフを通常通りのフォーマットで行なうことになる(再開案に関するQ&A)。

これを受けて、メンフィス・グリズリーズの渡邊雄太がマネジメント会社を通じてコメントを発表した。シーズン停止前よりも肉体的に改善できた部分もあると言う渡邊は、シーズン再開とプレイオフ進出に向けて意気込みを語っている。

「シーズン中断から約3か月が経ちましたが、チームトレーナーのアドバイスを基に室内トレーニングでも工夫しながら今できることに集中した甲斐もあり、同中断前よりも肉体的に改善できた部分も多くありました」。

「再びファンの皆様の前でプレイができることを非常に楽しみにしておりますし、メンフィス・グリズリーズの一員としてまずはプレイオフ進出を目指して頑張っていきたいと思っておりますので、引き続き応援よろしくお願いします」。

NBAが新型コロナウイルス感染拡大防止策として3月12日(同13日)からレギュラーシーズンを停止した時点で、グリズリーズは32勝33敗の成績でウェスタン・カンファレンス8位に位置している。

シーズン再開案では、再開後のシーディングゲーム(順位決定戦)を各チーム8試合行ない、中断前と再開後の合計成績で各カンファレンス8位以内のチームがプレイオフに進出できる。ただし、その際に8位のチームが9位のチームと4ゲーム差以内の成績だった場合は、両者によるプレイイン・トーナメント(プレイオフ出場決定戦)を行なう必要があり、そこで8位チームは1勝、9位チームは2連勝すればプレイオフ最終スポットを獲得できる。

渡邊を含む2ウェイ契約選手(※NBAとNBA Gリーグの両リーグでプレイできる契約)がシーズン再開後とプレイオフで試合に出場できるかどうかは現時点では分かっていないものの、もし再開後の試合出場が認められれば、貴重な経験を積むことができる。

なお、渡邊が2ウェイ契約選手としてプレイしていたメンフィス・ハッスルが所属するNBA Gリーグ(NBA直轄のマイナーリーグ)は、6月4日(同5日)に2019-20シーズンの中止を発表。GリーグはNBAと同様に3月にシーズンを停止していた。

NBA2年目の渡邊は、今シーズン停止前まで、グリズリーズで16試合、平均6.2分、1.9得点、1.1リバウンド、0.3アシスト、ハッスルで22試合(全試合先発)、32.7分、17.2得点、5.7リバウンド、2.2アシストを記録している。


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及川卓磨 Takuma Oikawa

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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。