元サンダーガールズの平田恵衣さんがNBA再挑戦、その決意の理由

及川卓磨 Takuma Oikawa

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オクラホマシティ・サンダーのチアリーダーチーム「Thunder Girls」(サンダーガールズ)のメンバーとして2シーズン活躍した平田恵衣(ひらた けい)さんが、再びNBAに挑戦する。

平田さんは2012~2014年に2年間、サンダーガールズの一員として活動したのち、日本へ帰国し、ダンスを通じた社会貢献活動を行なうかたわら、2016年からアルビレックスチアリーダーズパフォーマンスアドバイザー(2018年7月からディレクター)、福島ファイヤーボンズチアリーダーズディレクター、福島県スポーツ推進審議会委員等を歴任。2017年11月からは男子バスケットボール日本代表オフィシャルチアリーダーズ「AKATSUKI VENUS」のキャプテンとしても活躍している。

サンダーガールズ退団後、日本で活動していた平田さんは、4年ぶりにNBA再挑戦を決意した背景について、以下のように説明する。

「サンダーガールズ引退後、JFAこころのプロジェクト等を通じて、8つの学校、7つのクラス、合計200名以上の子どもたちを訪問し、夢を題材にした授業を行なってきました。同プロジェクトの授業後に、子どもたちから『なぜサンダーガールを辞めたの?』『もうやらないの?』『NBAのチアをやってる姿を見たい』と声をかけられました。その言葉に、『私がもう一度NBAにチャレンジしたら、みんなもっと夢に向かってがんばれる?』と聞き返すと、がんばれると元気よく答えてくれました。これをきっかけに、日本での現役復帰を経て、NBAチアリーダーに再挑戦する決意をしました」。

また、平田さんは今回のチャレンジを通じて子どもたちに「挑戦することの大切さ」を伝えたいと言う。

「私自身が挑戦する姿を通じて、子どもたちに大切なこととしていつも伝えている『勇気を持って失敗を恐れず挑戦しよう』というメッセージが、一人でも多くの子どもたちに届いたら嬉しく思います」。

平田さんが受験するサンダーガールズのオーディションは7月21日(日本時間22日)に予選ラウンドが始まり、23~25日(同24~26日)に筆記試験・面接・チームワークアウトなどを経て、26日 午後7時(同27日 午前9時)に決勝ラウンドが行なわれる予定だ。

決勝ラウンドはオクラホマ州ノーマンのRiverwind Casinoで開催される観覧無料の公開オーディションで、サンダー公式サイトでライブ配信も予定されている。

サンダーガールズ公式サイト | Twitter |Facebook | Instagram


平田 恵衣(ひらた けい) プロフィール

千葉県出身。大学在学中からチアリーダーとして活動。2007年に会社員となって以降も活動を続け、千葉ロッテマリーンズ、IBM BigBlue、ジェフユナイテッド市原・千葉、東京ガールズで活動。2012年に渡米し、The Professional Basketball Club, LLCに入社。同年よりNBAのオクラホマシティ・サンダーのチアリーダーチーム「Thunder Girls」の一員として2シーズン活動。2014年に現役を引退して帰国。公益財団法人 日本スポーツ仲裁機構事務局に入局し、各種事業に従事するほか、東北を中心にダンスを通じた被災地支援活動を行なった。2016年にはアルビレックスチアリーダーズパフォーマンスアドバイザー(2018年7月よりディレクター)、福島ファイヤーボンズチアリーダーズディレクター、福島県スポーツ推進審議会委員に就任。2017年9月よりJFAこころのプロジェクト及びスポーツこころのプロジェクトの活動を開始。2017年11月よりバスケットボール男子日本代表オフィシャルチアリーダーズ「AKATSUKI VENUS」のキャプテンとして活動。2018年7月に渡米し、オーディション当日に備えて現地にてトレーニングに励んでいる。Twitter: @Kei_hirata


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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。